松沢呉一のビバノン・ライフ

中国広東省高速道路事故の真相は?—中国政府が気候変動に言及したら裏に何かある-(松沢呉一)

 

納得しにくい中国広東省の高速道路事故

 

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GWは山形県宮城県群馬県長野県で山火事。ちょっと前に確認したように、日本では例年山火事は多数発生しており、発生数が減少しているここ10年ほどを見ても年間千件を超えていて、同時に複数箇所で山火事が進行するのはいつものことです。

とくに山火事は春に多いので、数だけを見れば、さして不思議ではないのですが、死者が出るほど、大きな山火事が同時に発生するのは珍しい。かどうか、調べないとわからんな。世界的に大きな山火事被害が続いていて、山火事への関心が高まっているため、いつもならスルーされる山火事がクローズアップされやすくなっているだけかもしれないし。

ともあれ、日本においては発生件数が減っていますから、これをもって気象変動が原因とすることはできそうにありません。

国外の気象現象も同じで、数字を確認しないと騙されそうです。

中国広東省梅州高速道路事故も、なんか変だなと思って眺めてました。

 

 

5月1日午前2時頃、高速道路が崩れ、23台の車が転落。

崩れたのは約18メートルと言ってます。映像を見ると、もっとありそうですが、事故後に拡大したのか? 仮に事故時に一気に30メートルくらい崩れたのだとしても、23台も転落しますかね。手前を走っていた車が停止できなくて転落したとしても、あるいは後ろから追突されて押し出されたのだとしても、片側車線だけで23台が転落するとは思えない。

この映像ではちょっとしか出てないですが、他の映像で確認すると、ほとんどの車が黒焦げになっています。発火しやすい中国EV車ならではでしょうか。

その映像が出回ってしまったので、「死傷者は確認されてません」といつものように嘘を発表して、調査もしないまま、車を穴に埋めておしまいにするわけにはいかなかったのでしょうが、それにしても、死者48名は驚きの発表です。いつもの計算式では500人くらい死んでいることになります。よりによって、中国政府は本当の死者数を公表したのか?

✳︎2024年5月2日付「聯合報」より

 

 

今のところもっとも納得できる解説

 

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気になりながらも、どうせ本当のことは発表されないので、あとは法輪功系メディアの解説を待つかと思っていたら、妙佛さんが解説してくれました。

 

 

数時間放置されていて、雨で見通しが悪いため、異常に気づかず、次々に転落していったのだと。

そんなことってあるかなあ。と思ってしまうのは、日本基準で考えるからです。

 

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