ウイルスを怖がるくせにワクチンを怖がらない人・新型コロナを怖がるくせに地球温暖化を怖がらない人-(松沢呉一)
世界中で続くワクチン義務化に反対するプロテスト
ワクチンの強制反対。とくに子どもに対するワクチン接種に反対。
私と同じような考え方の人たちは世界中にいて、ほとんど毎週、ヨーロッパ各地や北米、オーストラリアで強制反対のプロテストが行われ続けていて、以下はカナダ。
カナダのトルドー首相が運転手にワクチンの義務化を実行しようとしていることに対して運転手たちが立ち上がりました。そのトルドー首相も感染しましたが、体調に変化はなく、ワクチン効果をさらに強調。
フランスでは教員たちへのワクチン義務化に対して教員たちが反対をして、ストライキも起きています。
こういう動きを「陰謀論」「ネオナチ」として葬ろうとした陰謀論バカの存在を私は決して忘れない(追記:カナダのフリーダム・コンボイの主催の中に、過去にQアノン支持を表明していたのがいたとされていますが、私は確認できておらず。これについては「トラッカー・プロテスターズ「フリーダム・コンボイ」はカナダの変革者か? それともQアノン支持の陰謀論者か?」を参照のこと)。
ウイルスを怖がってワクチンを怖がらないことの不思議
冷静に見える与謝野晶子が、スペイン風邪流行時は、効かないワクチンを二度も接種していたくらいにウイルスを恐れていたのは、彼女が過剰に死を恐れる性格のためだったようです。
個人個人で好きにしたらいいのですけど、不思議でしょうがないことがあります。新型コロナについては与謝野晶子のように好んでワクチンを接種する人が、どうしてワクチンの副作用(副反応)には無頓着でいられるのでありましょうか。
「メリットの方が大きい」という言い方は、副作用を最小限に見積もった時の計算であり、簡単には死なない世代の人たちまでが好んでワクチンを接種するのが理解できません。ワクチンが怖くないならウイルスも怖がらなくていいべさ。結局、医薬品メーカーや医者の言うことを鵜呑みにしているだけなのでは?
また、「社会全体にとってメリットがあるので、あなた個人が死んでもデメリットにはならない」という言い方は全体主義そのものです。「お国のため、同胞のために死ね」と言われて死ねるのか?
もうひとつわからないのは、これだけウイルスに臆病な人々がどうして地球温暖化に対しては鷹揚に構えていられるのか。これも不思議でしょうがない。
(残り 1732文字/全文: 2792文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ