中国人が語る中国人のルール軽視とごね得文化—上海のディズニーランドから学ぶ「悪い中国人の特性」-(松沢呉一)
中国人YouTuberをあまり観ない理由
今まで書いてきたように、日本向けの番組をやっている韓国人YouTuberをよく観ていて、それ以外ではウクライナ人、ロシア人、フランス人、ベトナム人、台湾人あたりを観ています。
中国人YouTuberで継続して観ているチャンネルは皆無です。ロシアで何かあるとあしやさんの動画が役に立ったりしますが、中国人で的確な解説をしてくれるのがいないのです。共産党に批判的な中国人は帰化していますから、国籍は元中国人ですが、現中国人だと、共産党批判どころか、事故や災害についても触れられないみたい。
ロシアにはダニール・オラインのような存在もいるのに、中国ではあれも許されないのでしょう。監視社会の完成形。目をつけられると、ロシア人は国外に出ても殺されますが、中国も他国に警察の出先機関を設置し、中国人同士でも監視し合うので、下手なことはできないようです。怖いです。
それでも、町歩きの動画はたまに観てます。リアルの旅でも、観光地より、どってことのない住宅街や商店街を歩く方が私は好きです。中国の町歩き動画の場合、廃墟のようになったショッピングモールやシャッター商店街の様子を見るだけでも、景気の悪さを知ることができます。とくにコロナ以降、配達業が拡大したため、実店舗が縮小しており、景気の低迷を反映しているとは必ずしも言えないですが、空き物件がそれだけ増えているのであれば、不動産の価値は落ちてましょう。夜になっても、1割も明かりの点いていないマンションも確認できますし。
今まで存在を知りませんでしたが、最近観た中国人YouTuberの動画は以下。
ビザのことを語っているので観たのですが、日本人の国際結婚では中国人との結婚が抜きん出て離婚率が高い理由がわかりましょう。日本のパスポートであれば、たいていの国にビザなしで行けるのに対して、中国のパスポートでは、たいていの国でビザが必要なので、結婚して帰化してでも日本のパスポートが欲しい中国人たちがいるのです。ビジネスのために必要ならまだいいとして、もっと怪しい目的の人たちもいそうです。
しかし、私はそんなことより、ここでもなんということもない町の風景を楽しみました。
上海ディズニーランドに見るマナー
Yasuさんは、旅行業をやっていて、日本旅行を組んだり、中国旅行を組んだり。上の動画を最初に観て、そこからこの動画に行きつきました。
この回は上海ディズニーランドのガイドが面白かったのではなく、マナーの話が面白かったのです。この動画に見られるように、東京ディズニーランドに比して、上海ディズニーランドのゲストはマナーが悪い。商売の人たちも多数入り込んでいて、転売のためのグッズを買い占める輩もいます。上海でやるのはいいとして、日本に来てまでやってますからね。
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