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東海理化-西濃運輸 観戦記(2024年都市対抗東海地区2次予選)

6月6日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1試合、東海理化-西濃運輸の観戦記です。
第3代表トーナメントの準決勝。勝てば代表決定戦に進む試合。やはり接戦になりました。

東海理化
000010001|2 H8 E0
00002001X|3 H6 E1
西濃運輸

東海理化
河野(18)、金田(11)、上野(17)-池間

西濃運輸
吉田(29)、森岡(20)、山下(13)、摺石(21)、奥(17)-城野

投手成績

東海理化
河野太一朗 4回1/3 86球 被安打4 四球3 三振3 失点2

金田悠太朗(厚木北-帝京大 4年目) 3回1/3 55球 被安打2 四球1 三振2 失点1

上野倖汰(枕崎-国士舘大 1年目) 1/3 6球 被安打0 四球0 三振1 失点0

西濃運輸
吉田聖弥 5回2/3 80球 被安打5 四球1 三振7 失点1(自責点0)

森岡大輔(大谷-神戸学院大 2年目) 0/3 4球 被安打0 四球1 三振0 失点0

山下大輝 1回2/3 23球 被安打2 四球0 三振1 失点0

摺石達哉(福井工大福井-奈良学園大 3年目) 1回1/3 29球 被安打1 四死球3 三振1 失点1

奥誠也(一条-京産大 2年目) 1/3 3球 被安打0 死球1 三振0 失点0

(出場選手)

東海理化
D河田(31)→H池田健(22) 8井貝(2) 5川上(23) 3武藤(8) 7齋藤(1) 9門叶(9) 4中野(10) 2池間(12) 6近藤大(6)

西濃運輸
8左向(24) 6北野(6) 5野崎(28) D小中(10) 7原田(31) 9修行(33)→R丹下(23)→9渡邊(4) 2城野(2) 4宮田(7) 3福山(29)

(試合経過)

1回裏、2回裏と西濃運輸はチャンスを作るも生かせず。
3回表、2死から9番近藤大がチーム初安打となる3ベース。1番河田が三邪に倒れ得点ならず。
5回表、無死1塁から門叶の打席で齋藤が盗塁をしかけ、送球エラーも重なり3塁へ。門叶が四球で無死1,3塁。7番中野が三振。8番池間が三遊間を抜くタイムリーを放ち東海理化が先制。9番近藤大の二直でランナーが飛び出しダブルプレー。東海理化は1点止まりに。1-0
5回裏、1死1,2塁から2番北野の初球がワイルドピッチとなり1死1,3塁に。すかさず北野がスクイズを決めて同点(記録は野選)。ここでピッチャー交代、金田。3番野崎の3ゴロで5-4-3と投げるも、2塁も間一髪セーフとなりオールセーフで満塁。4番小中が犠牲フライを放ち、西濃運輸が逆転。2-1
6回表、2死1,3塁でピッチャー交代、森岡。5番齋藤にストレートの四球でピッチャー交代、山下。6番門叶を三ゴロに抑え0点に抑えます。
8回表、1死2塁でピッチャー交代、摺石。
8回裏、2死1,2塁から7番城野がタイムリー。ここでピッチャー交代、上野。3-1
9回表、1死2,3塁から代打池田健が犠牲フライ。2番井貝に四球を出したところでピッチャー交代、奥。3番川上の初球を死球。2死満塁で4番武藤でしたが、三邪に倒れ3-2で試合終了。
西濃運輸が接戦を制して第3代表決定戦に駒を進めました。

総評

東海理化が河野投手。西濃運輸が吉田投手。両投手が序盤から好投し、4回までは1時間くらいで進む投手戦でした。

5回から試合がもつれ始め。5回表に東海理化が池間選手のタイムリーで先制。5回裏の西濃運輸はスクイズと犠牲フライで逆転。どちらもエラーや四球、野選が絡んでの失点。2-1で西濃運輸リードで折り返します。

そこからは西濃運輸は防戦一方。吉田投手は6回途中、2死を取ったところで交代。継投に入りますが、森岡投手がノー感じの四球でベテランの山下投手を投入。ここで山下投手が抑えたのが大きかった。
8回表の1死2塁で摺石投手に交代。8回裏の西濃運輸のダメ押し点で決まったかと思ったのですが、摺石投手もピリッとせずに9回表に1点を失い尚もピンチとなったので奥投手を投入。満塁までいきましたが西濃運輸が逃げ切りました。

西濃運輸としては苦しい試合でしたが、何とか逃げ切った形。出来れば奥投手は使いたくなかったでしょうが、この試合を勝ち切るためには仕方がなかったかな。

吉田投手は球場ガンで152kmをマーク(スカウトさんのガンは147km)。今大会、状態がいいのは間違いないですし、この日も十分な投球を見せました。今大会でかなりアピール出来ていますね。

東海理化も河野投手、金田投手と主力をつぎ込んで勝ちに行きましたが・・・。門叶選手を6番に下げて、武藤選手を4番に入れる新打順で臨むも、その2人がノーヒットに終わるという皮肉。齋藤選手、近藤大選手等状態のいい選手もいるので、ここからまた3勝が必要なところですが、立て直していきたいですね。

ピックアップ選手

東海理化 池間 大智 捕手(沖縄尚学-九州産業大 2年目)

8番捕手で出場。5回表に先制タイムリーを放ち、2安打1四球の活躍。攻守で活躍を見せています。

東海理化 河野 太一朗 投手(法政二-法政大 6年目)

先発して4回まで無失点。5回に2四球から失点となりましたが、ランナーを出しても粘る投球で試合を作りました。

東海理化 近藤 大樹 内野手(西日本短大附-九州共立大 1年目)

9番ショートで出場。3回に3ベース。9回に無死1,2塁から犠打をきっちり決める。守備でも安定感を見せる。

西濃運輸 吉田 聖弥 投手(伊万里農林 4年目)

先発して6回途中までで1失点。三振も7つ奪い、MAXは球場ガンで152kmをマーク。前回のヤマハ戦よりはよくなかったそうですけど、間隔が詰まった中でも好投を見せましたし、かなりのアピールになりました。

西濃運輸 城野 達哉 捕手(武生商-中部大 3年目)

8回裏、2死1,2塁からタイムリーを放ち、3点目。結果的には決勝点になりました。捕手登録が1人の中で試合に出続けているのはかなりの負担だと思いますが、こうやって貴重な一打を打ってくれるとチームも助かりますね。

西濃運輸 山下 大輝 投手(飛龍-常葉大浜松キャンパス 11年目)

6回途中の2死満塁でマウンドへ。ここを抑えると8回途中まで投げてチームを救う好投をみせました。

西濃運輸 佐伯監督、吉田投手談話
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