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小川と小川のキズナ。“キャリア最高得点”の背景にあったものとは?<コラム>

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そのメモにはすべてが書かれていた。

自分が苦手とするのはどういうプレーで、自分には何ができるのか。チームから求められているのはどんなことなのか。そして、自分の強みとは何なのか。それらを踏まえたうえでまとめられたキーワードが、メモに記されていた。

そして、そのメモが——。

 

12月17日のサンロッカーズ渋谷戦でひときわ輝いていたのが、2シーズン目を迎える小川麻斗だった。この試合では、プロキャリアハイとなる13得点を記録(これまでのベストは昨シーズン4月の琉球ゴールデンキングス戦での12得点)。3Pを2本決めて記録した66.7%の成功率もそうだが、積極的にアタックして2Pのシュートを5本も放ったといううデータも、以下のことを証明している。

彼が、この試合に強い気持ちで臨んでいたことを。

あの試合にかけていた気持ちについて、小川麻斗は後にこう明かしている。

「昨日、(大倉)颯太さんや(富樫)勇樹さんが(オーバータイムを含めて)35分以上出ていて。こういう試合がずっと続くと、(彼らの)怪我にもつながるかもと思ったので。今日は、自分が、良くても、悪くても……(精一杯のプレーを見せようとした)。自分に(良いプレーが)できるということを、ジョン(パトリックHC)さんに見せられたのかなと思います」

小川麻斗にとっては、12月頭の茨城ロボッツ戦のリベンジの機会でもあった。せっかくスタメンの機会を得たのに、あの試合では低調なパフォーマンスしか見せられなかった。最終的にあのときは、先発した選手としては異例の短さとなる4分49秒の出場に終わっていた。

この頃からは少し悩みを抱えながらプレーをせざるを得なかった。昨シーズン見せていたような、思い切りの良いプレーが鳴りを潜めていると感じていた人もいたかもしれない。

ただ……。

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