松沢呉一のビバノン・ライフ

幻のミニスカJKを追い求める日々—「聲の形」と「やりまんハンター」[上]-(松沢呉一)

公開から6年経って観たアニメ「聲の形」」シリーズの余韻みたいなものです。

 

 

魅惑のミニスカJK

 

vivanon_sentenceアニメ「聲の形」を6年遅れで観たら、自分でも驚くほどにハマってしまって、泣きじゃくる日々でしたが、その後も「聲の形」は現実に侵入してくる感覚があります。

前に書いたように、私はミニスカJKを見ると、「おっ、植野か」と思って胸が高まります。JKにはそんなに興味がないですが、植野直花には興味があるものですから。

6年も前のアニメなんだから、あれから植野は名古屋か東京の服飾関係の専門学校に進み、今はもうアパレル会社に入って、「この会社は居心地がいいんだけど。私がやりたいデザインじゃないので、別の会社に移りたい。それとも友だちに声をかけて、自分で会社を始めるかな」と考えているところです。つうか、原作の漫画はもっと前なので、もっと先に進んでいるか。

あんまり意識していなかったのですが、ガールズバーの客引きの、何人かに一人はJKコスプレをしていて、ついていきそうになります。あの格好が好きなのであって、本物の女子高生である必要はなく、23歳でも問題なし。「直花です」なんて言われたら、しばらく通います。残念なことに、最近、急に気温が下がってしまって、駅前の客引きはジャケットを着始め、裾の長いジャケットやコートだとミニスカが見えにくくなってます。

寒くなったのに、白人と思わしきおねえさんがミニスカJKの格好をしているのを見た時もちょっと興奮しました。後ろ姿しか見てないですが、一緒にいた男と観光で日本に来たんじゃなかろうか。アニメや漫画のオタクで、秋葉原か池袋に行って、あの格好を揃えたと見た。背が高く、足が細くて長いので、えれえカッコ良かったです。ミニスカJKは、女子から観てもかわいいのだと思います。

そんなことが続いて、「あのアニメに登場する他の女子はどうだったろう」と気になって確認したところ、パンツが見えそうなくらいに短いのは植野だけながら、制服姿の女子は全員そこそこ短い。

西宮硝子のサービスカットもありました。

 

 

現実社会においても、今の時代に膝下のスカートをはいている女子高生は、校則が厳しい一部の学校の生徒とスケバンくらいでしょう。あとはだいたい「聲の形」と同程度に短い。

なのに私は「聲の形」を観ている時、植野以外、スカートの短さをまるで意識してませんでした。植野以外、全然興味がない。

 

 

生まれて初めてアニメの舞台に興味を抱いた

 

vivanon_sentenceスカート以外でも「聲の形」は、現実に侵入してくる感触があります。

夕方商店街を歩いている時に、「あ、この光は硝子が将也に“好き”と言った時と同じだ」と気づいたり。

 

 

人間の視覚は調整されるので、こういう光の中では、こういう光であることを認識しにくかったりしますが、色を見ると、あのアニメは時間に沿った光を鮮やかに表現していることがわかります。ロケハンして動画を撮って、それをそのまま再現したのでしょうけど、とくに夕方の色彩が強く印象に残るのは、そこまで忠実に再現するアニメが少ないからかもしれない。

 

 

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