松沢呉一のビバノン・ライフ

しぐれうい(9さい)「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」の快進撃は続く—仮面の向こう側-(松沢呉一)

しぐれうい(9さい)の「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」の虚構性は大空警察と同じ—ジャニーズ時代の終焉と新時代の幕開け[1]」の続きです。

 

 

しぐれうい(9さい)「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」のその後

 

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ジャニーズ時代の終焉と新時代の幕開け」が長くなってしまいました。当初は軽くジャニーズ問題に対するテレビの姿勢をなぞって、話をVTuberに戻して終わるつもりだったのですが、テレビ局の検証をぴっちり読み込みすぎて、元に戻りにくくなっちまいました。

あっちと切り離して、VTuberの話をやっておきます。

しぐれうい(9さい)粛聖!! ロリ神レクイエム☆」のMVは公開から2ヶ月足らずで4,600万再生回数を突破。勢いが落ちてませんので、5,000万再生回数を超えるのは確定。

 

 

 

4,600万再生回数の凄さを説明しておきます。

1億再生回数を超えた曲がいくつかあるKing Gnuですが、私がもっとも好きな曲は「カメレオン」です。

 

 

人形アニメも秀逸。酒を飲むところからグーっと音が盛り上がっていくのに、高揚感ではなく絶望に満たされていくアル中テイストがたまらん。

カラオケで歌いたいのですが、息成分の多い歌い方が私は不得意で、とくにこの曲はその歌い方とファルセットの兼ね合いが難しすぎます。歌うことはできても別物になります。

テレビドラマのテーマ曲に起用された、この曲の再生回数が4,800万再生回数。もうじき「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」は抜きます。

 

 

テレビドラマやアニメと無関係なヒット

 

vivanon_sentenceカラオケに行ったら必ずと言っていいほど歌う10-FEETは1997年に結成されたバンドですが、広く一般に知られるほどのヒットはありませんでした。

しかし、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のテーマソングとなった「第ゼロ感」で、結成以来初めてと言っていい規模の注目を集め、韓国でも映画のイベントで初ライブ。

 

 

自分のことのように嬉しい。

「第ゼロ感」のMVは4,600万再生回数。「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」は、10-FEETが四半世紀かけて到達した数字をあっさり達成。そう考えると、腹たつな、しぐれうい(9さい)。

腹をたてつつ、imaseの「NIGHT DANCER」や新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」と同様、テレビドラマやアニメのテーマソングではなく、「踊ってみた」で火がついたヒットが増えていて、面白いなあと。

NIGHT DANCER」は1億再生回数を超えていて、「オトナブルー」はMVが出来たのが遅かったため、4,500万再生回数です。「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」も曲が公開されてから1年以上経ってMVが出ていますが、すでに「オトナブルー」を超えています。

粛聖!! ロリ神レクイエム☆」はNHKではオンエアできないそうです。歌詞を読み取れないアホンダラどもに知られると面倒ですから、放送しなくていいでしょ。こうして、既存メディアは、老人とアホンダラ専用のメディアになっていくわけです。

 

 

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